特殊な金属電極を用いた経皮的ツボ電気刺激
SSP療法とは、「SSP電極を”ツボ”に置き、低周波通電を行うツボ表面刺激法」のことをいいます。
”SSP”(=Silver Spike
Point)と呼ばれる特殊な金属電極を用いた経皮的ツボ電気刺激(TEAS)です。
SSP電極
SSP療法は、中国の針麻酔をベースに、大阪医科大学麻酔科によって「刺さない針治療」という発想から開発された治療法です。
ツボ刺激の効果も研究者の間で広く知られ、安全な痛みの治療法として臨床応用されてきました。
SSP電極はコマのような形をしていますが、この形状に効果的にツボを刺激する秘密があります。
円錐の先端は90度の鋭角でツボを有効に圧迫できるように工夫されており、この圧迫効果は安定性・持続性に優れ、他の電極にない特徴といえます。
また、電極は吸引カップの中に格納され、皮膚に置くだけで簡単に固定ができます。
電極の材質は真鍮に銀メッキを施したもので、電流が流れやすくなっており、電流が電極先端部に集中し、針で皮膚を刺激したときと同じような刺激を加えることができます。
双方向性対称波
SSP治療器に用いられている出力波形は双方向性対称波で、プラス側もマイナス側も同一波形を採用しています。したがって刺激感覚も極性に関係なく同じ刺激感が得られます。
また、他の治療器にくらべパルス幅は50μsecと狭く、皮膚表面の痛みを伴うことなく、心地よくやさしい刺激が徐々に痛みを和らげていきます。
さらに、刺激周波数のパターンを組み合わせることにより治療目的に応じた選択ができます。1/f刺激モードも搭載されています。
「刺さない針」として発展してきたSSP療法は、鍼治療にはないいくつかの利点があります。
痛みに対するSSP療法の作用機序として、以下の4つが考えられています。