午後4時を過ぎると、市内のあちらこちらに「やきとり」と書かれた赤ちょうちんが目に付き始めます。やきとりと聞くと、鶏肉を焼いたものを思い浮かべます。しかし、東松山市のやきとりは、豚のカシラ肉を炭火でじっくり焼いたものをいいます。
そして、辛味の効いた「みそだれ」をつけて食べる、これが「やきとり」なのです。
東武東上線東松山駅を中心に、約100軒のお店で食べることができます。子どもから大人まで、大人気の味覚ですが、特にビールとの相性は抜群。
東松山市へ来たら、ぜひ食べていってください。必ず、くせになります。
やきとり自体にも、塩味がついていますが、何といってもお客さんの好みでつける、みそだれが食欲をそそるのです。みそだれは、白みそをベースに、唐辛子やニンニク、ごま油、みりん、果物など10種類以上のスパイスをブレンドしてつくられ、各店独自のこだわりの味をもっています。いろいろなお店を食べ歩いて、好みの味を探してみていかがですか。
戦後間もなく、それまであまり利用されていなかった豚のカシラ肉を何とか活用できないか、と考えだされたもの。そして、韓国出身の大松屋(やきとり屋)初代ご主人が、唐辛子入りのみそだれと焼いたかしら肉を合わせものが、広まったとのこと。
やきとり(カシラ肉)1本120円
この他、レバー、ハツ、タン、ナンコツなどお店によって種類はまちまち。中でも、ナンコツは1頭から数本しかとれないので希少価値。
日本広しといえども、焼鳥組合があるのは、東松山市だけでしょう。市内にある30軒の店が加盟しています。組合で、新鮮な豚のカシラ肉を共同購入しているので、値段も統一することができるのです。
「春はうららに桜も舞って・・・」、「夏は小粋なハッピの若衆・・・」、「秋は集いし歩けの友が・・・」などと東松山市の四季の情景とやきとりのまち東松山を織り込んだ情緒豊かなやきとり音頭です。
観光協会の職員が作詞・作曲・編集を手掛け、歌い手は、「帰ってこいよ」でNHK紅白歌合戦にも出場した松村和子(まつむらかずこ)、踊りは美柳流三代目家元美柳有白扇(みやなぎうはくせん)の振付けによる本格的な仕上がりとなっています。
「ドン・ドン・ドン」と太鼓のリズムとともに「カシラだ、レバサシ、 ナンコツ、タン、ハツ、やきとり音頭だよ」などと東松山市のやきとりを歌った「やきとり音頭」があります。
一度聞いたら忘れられないこの曲は、やきとりのまちを活性化させようと平成10年に作詞、作曲、歌、録音、ジャケット写真まですべて市商工会青年部の皆さんにより作られました。CDとして販売しています。
PDFファイルを閲覧するには「Adobe Reader(Acrobat
Reader)」が必要です。お持ちでない方は、左記のボタンをクリックして、ソフトウェアをダウンロードし、インストールしてください。